Erik
(更新)
今年も一年を振り返る季節がやってきましたね。
先日、年末の風物詩とも言える「流行語大賞」が発表され、大賞には「そだねー」が選ばれました。
DMM英会話ブログでは、今年も英語版流行語大賞とも言える "Word of the Year" に加え、2018年に流行った最新スラングもご紹介していきます。
言葉は日々刻々と変わっていくものです。もしかしたら2016年や2017年に流行ったスラングはすでに古くなっているかもしれませんよ。
英語でも流行語大賞に似た "Word of the Year" というものが存在します。
辞書サイト等のメディアがその年を象徴する言葉、もしくは流行った言葉、多く検索された言葉などをピックアップしてそれぞれ決定しています。
まずは今年、各メディアが選んだワード・オブ・ザ・イヤーをその選定理由とともに見ていきましょう。
「有毒な」「中毒(性)の」
オックスフォード大学出版局が刊行するオックスフォード英語辞典が選んだ言葉は "toxic"。
選定理由について、「今年世間を賑わせた多くの話題を形容する言葉として非常によく使われ」、「文字通りと比喩的、両方の意味で様々な場面で使われた」としています。
"toxic gas(有毒ガス)" "toxic chemical(有毒物質)" などの文字通りの意味の他に、"toxic relationship(有害な人間関係)" や "toxic masculinity(有害な男らしさ)" などの表現が世間を賑わせました。
「1回だけ使われて捨てられる」「使い捨ての」
イギリスのコリンズ英語辞典が2018年に選んだのは "single-use"。
プラスチック製品やストローなど、一度使ったら捨ててしまうものを表現する言葉です。環境問題に関する話題でよく使われました。
「誤報」「虚報」
オンライン辞書サイトのディクショナリードットコム(Dictionary.com)が今年のワード・オブ・ザ・イヤーに選んだのは "misinformation"。
非常に似ている言葉で "disinformation" がありますが、こちらは「(故意に発信される)偽情報、虚報、デマ」を意味し、わざと人を欺くためなどに発信されている点が異なるそう。
その情報を本当だと信じて拡散する人が多いのが "misinformation" で、故意かそうでないかに関わらず拡散される「虚報」を意味します。
2017年にコリンズ英語辞典が選んだ "fake news" と同様に、正確な情報と虚偽の情報を見分けるのが難しくなっている昨今を反映しているようです。
ここからは、今年アメリカで特に流行った英語スラングを紹介していきます。
ミレニアル世代が多用する最新の英語スラングを、あなたはいくつ知っているでしょうか?
*スラングは国や地域によって異なり、また若い年代層が使うことが多いです。全ての人に通じる言葉ではないということをご了承ください。
「動揺した」「衝撃を受けた」
何かに驚いたとき、信じられないような光景を目の当たりにしたときなどに、"I'm shook" といった使い方をします。"shake(震える・動揺させる)" の過去形です。
She had them shook 😂😂😂 pic.twitter.com/bl4Hx7Zbjq
— Complex (@Complex) December 7, 2018
完全に動揺してる笑
「取り残されることに対する喜び」
"FOMO" という言葉を聞いたことがあるでしょうか? "Fear Of Missing Out"、つまり「取り残されることに対する恐れ」の略です。例えば自分以外の友達がみんなで遊びに行って、自分だけ取り残されるのではないか、という不安のことを意味します。
対して "JOMO" は "Joy of Missing Out" の略で、もはやそんなことは気にしていないことからくる喜びです。
Our lives...#JOMO pic.twitter.com/g0dT0fBrCW
— Harmony Mendoza (@HarmonyWVTM13) December 16, 2018
私たちの人生… #JOMO
【GIF】喋らなくていいなら行くよ
「(体型が)セクシーな」
主に女性のセクシーな体型を表すときに使われる表現。本来は "thick(厚い)" というスペルですが、スラングでは "cc" と表記されることが多いです。
Good morning, heres a pic of my THICC doggo pic.twitter.com/1edPLJkooE
— FNATIC Eryc (@ErycTriceps) December 17, 2018
おはようございます。うちのセクシーなワンちゃんの写真を置いておきます。
「うまい受け答え」「反論」
日本の俗語で例えるなら、ディスりに対して「ディスり返す」こと。ほぼ "comeback(うまい受け答え・反論)" と同じような意味で、皮肉めいていたり、頓知のきいた返しであることが多いです。
This might be the best clapback I've ever seen on Twitter. https://t.co/plnn9n9KoV
— Kevin Van Valkenburg (@KVanValkenburg) February 1, 2017
ツイッターで見た返しの中で一番秀逸かもしれない。
【画像】
ユーザー:YAHOOでこの記事を見つけてよかった。あなたの著書と映画を全部燃やします。
JKローリング:君のお金は私の財布の中だし、DVDから出る煙は有毒な可能性があるけど、どうぞ私のライターを使って。
JKローリングは大人気の「ハリー・ポッター」シリーズの著者。ユーザーはすでに購入した彼女の本を燃やすと言ってきたわけです。
有名作家だけあって、"clapback" の文才もピカイチですね。ちょっと批判されたところで怯まない余裕を感じます。
「完璧に決まってる」「バッチリ」
2年前、2016年のスラングとしてご紹介した "on fleek" とほぼ同じような意味です。スラング以外では "snatch" は「ひったくる」「強奪する」などの意味で一般的に使われます。
hair: done
eyebrows: on fleek
body: snatched
still: single— zel (@denzeldion) November 29, 2018
髪:整っている
眉毛:バッチリ
体:完璧
まだ:独り身
「酔っ払っている」「盛り上がっている」
パーティーが盛り上がっているときや、お酒を飲んで酔っ払っているときに使われる表現。
UCSB we getting turnt tonight
— CUCO (@Icryduringsex) September 29, 2018
UCSB、今夜は盛り上がるぞ。
「イエイ」
「イエイ」と無理やり訳してみましたが、様々な場面やニュアンスで使うことができ、多くの人が理解に苦しみながらも人気を博しているスラング。かくいう筆者も正直あまりよくわかっていない表現です。
2016年にご紹介した "YAS" に似ているところがあり、興奮していることや賛同の気持ちを表す("YEET!")ことはもちろん、思いっきり、もしくは急に何かをするという動詞("to yeet")として使われることもあります。"yeet" という名前のダンスの動きもあります。
そんなに深く考えずにとりあえずノリで使ってみるのもいいかもしれません。
goodmorning everyone rise and grind lets get this money so we can continue to pay rent until we die haha YEET
— eric curtin (@dubstep4dads) August 16, 2018
みんなおはよう。起きて仕事して死ぬまで家賃払おうね笑。YEET。
What is "yeet"
— Ross Butler (@RossButler) August 30, 2018
"yeet" ってなんやねん。
いかがでしたか?
最新の流行語やスラングを理解することで、より英語の世界を楽しめるかと思います。また、海外旅行や留学に行ったときにスラングを少しでも知っていると現地の人と打ち解けやすいのではないでしょうか。
日本語と同じように英語の流行り言葉や若者言葉も、日々刻々と変化していきます。
旬のうちに、ぜひ使ってみてはいかがですか?